1, 数える.
幼児でも3つまで数えることができます。「3つかぞえるよ」といってこどもにいうことを聞かせましょう。この時、親の言うことを無視してはならないことも教えましょう。例えば、あなたが「おいで」と言う時こどもが首を振ってたちどまり来ることを拒む時は、ゆっくり数えてください。もし3つ数えても来ない場合は、こどものところまで行き、あなたが、声をかけた場所まで手を引いて連れて行きます。このようにすればこどもは3つ数える間に、あなたに聞き従うことをすぐに覚えます。こどもがぐずぐずしているときはゆっくりと、さっさとできるときははやくカウントして下さい。
2, 注意をそらす
もしあなたがこどもの靴ひもを結んであげても、こどもが気に入らずあなたが何度も結びなおした後もぐずぐずいっているときはこどもの注意をそらすことです。花や虫に注意を向けさせたり、公園で滑り台に乗ろうと話しかけてください
またこどもが歩き疲れた時は「一緒に走ろう」とか「あそこの電柱まで競争しよう」と促してみましょう。そうすれば笑いながら楽しくできます。
3, 物置
次のようなものがないか探して、こどもが簡単に出せないところにしまいましょう。
例えば、薬、トイレット用品、ペンキ、洗剤、刃物、電気機器、壊れやすい人形、骨董品、ブラインドのひも、延長コード、大工用具、置きっぱなしの小銭やパズルのピースなど喉に詰まらせる危険のあるもの、殺虫剤などです。コンセントは危険防止のプラグやテープなどでカバーしておきましょう。棚や家具はこどもが登った時ひっくりかえらないか調べておきましょう。こどもは頭から落ちて、出ることができないことがないようにバケツやコンテナなど置きっぱなしにしていないか気をつけてください。ほんの5,6センチでも溺れることがあります。こどもが窓を開けて落ちないようにきちんと鍵をかけておきましょう。
3, 選ばせる
こどもにいちいちニンジンを食べたいかどうかをたずねますか?それはわざわざ面倒を起こすようなものです。もしこどもが「いやだ」と言えばどうしましょう?そうする代わりに、隠元とニンジンのどちらがいいかを選ばせてください。車の多い通りでこどもに手をつなぎたいかどうかをたずねることはないでしょう?!もしそうなら、それは、規制することもなく、こどものいのちを危険にさらすことになります。この場合は手をつなぎたいか、だっこがいいかをたずねてください。こどもがあなたの手を振り払い、走っていくようであれば、抱き上げてください。こどもはしたい方を選択します。
こどものいのちにかかわることを優先して考えてください。
しかし、いつもこどもに選択肢を与えなければならないとは考えないでください。いつもこどもに選ばせていたら、こどもは当然のように選ぶ権利があるとか、自分が選んだとおりにできると思い始めます。でも危険をともなうことには選択肢はありません。
1, 台所と台所用品収納所
包丁や食器用洗剤などはカギのかかる棚や手の届かない高いところにしまう。
(もし、こどもがいすなどを使って高い棚を開くと、役にたちません
2, バスルーム
薬、化粧品類、洗剤類はカギのかかるところか手の届かない高い所にしまう
家庭でのこどもを危険から守る安全策
もしこれをしなければ、一瞬もこどもから目を離せないでしょう。そうなると本当に疲れてしまいます。その安全策をあげてみます。
幼児を積極的に従わせるための方法
たいていの人はこどもをしつけるのにこの時期が一番良いと考えます。危険なものをこどもの手の届くところに置かないことより、興味を持ってこどもが手をのばすと「だめよ!」と手をたたいたりお尻を軽くたたいたりします。
しかし、このやり方にはいくつかの欠点があります。ひとつにはこの年齢のこどもの特徴である好奇心を損なうことになります。2番目はこどもの好奇心を抑え続けようとすることは親もこどももストレスが多いということです。このようなことが毎日続けば、親も子も疲れ果ててしまいます。
もっと簡単に楽しくやる方法があります。危険なものはこどもの手の届かないところへ、触ってもよいものだけを手元においてあげるのはどうでしょう。食事のたびに20分以上も椅子に座っているように言いつづけるより、食事が終わるまで下りられないような高めの椅子に座らせておくこともひとつの考えです。いちいちこどもに注意するより、こどもと楽しく過ごしてください。家庭を厳しい雰囲気でなく楽しく明るい雰囲気にしましょう。
こどもにいうことを聞かせるには多くの時間がかかりますが、いったんこどもがこのやり方を理解すると、しつけもうまくいきます。
こどもに命令口調で言う時はいくつかのルールがあります。
「止まりなさい」「おいで」「熱いよ
「止まりなさい」「おいで」「(熱いから)気をつけなさい」などのことばは強い命令口調です。このような強い口調で言わなければならないときがあることを覚えておかなければいけません。こどもが静かな通りから走って車道に出ようとしたとき、親がこどもを事故から守るために大きな声で「止まりなさい!」と叫んでいるのを何度もみたことがあります。
家の中や庭で、これを練習してみてください。初めに、こどもにふざけて踊らせます。母親が「止まれ!」と言った瞬間にこどもは動きをやめます。このような簡単なゲームは「止まれ」のことばに反応するのにとてもよい方法です。
また、歩いているときにもこの方法を使うことができます。家の近くを散歩しながら、時々「ストップ」の掛け声をかけそれと同時に止まります。庭や家の近所を歩いた時にやってみましょう。この命令に素早く、必ずこどもが従うようになるまでは車の走る通りではこどもの手を離さないで下さい。こどもの命にかかわることです!
「熱いよ!」はもっと簡単に教えられます。流しで冷たい水を出して、こどもの手をとって、水につけ「冷たい」と言います。次に、やけどをしない程度のすこし熱めのお湯を出し、同じようにこどもの手をつけて、「熱い」と言います。「熱い」と教えるためにすることはそれだけです。後はキッチンでガステーブルを指差して「熱い」と言います。また、食卓に並べた温かい食べ物をみて「熱い」と言います。そすればこどもはそれらが「熱い」とわかり触りません。
4, 庭、家の周辺
こどもが落ちるような穴や頭部がひっかかりそうな場所がないかチェックしてください.クマデやクワは鍵のかかるところにしまってください。こどもに倒れ掛かってくるようなものやよじ登りそうなものもしまってください。壁がある時はこどもがくぐりぬけていけるような所やからだが抜けでなくなるような場所がないかを探してください。おぼれないように水の入ったバケツやコンテナにも注意してください。もしプールサイド付きのプールがあるなら、付き添いなしでこどもがうろつかないように、プールに水が入っていないかを確かめておいて下さい。
危なかった話
私の長女のすこしだけおかしくて危なかった話があります。ある日、洗濯機もまわしていないし、主人がシャワーを浴びていたわけでもないのに水が流れている音がしていました。これはおかしいと思いました。音のする方に近づいていくとトイレの床に水があふれていました。日本ではトイレタンクの上部に手を洗えるように蛇口があります。(とても便利ですよね)娘はトイレのふたにのって水で遊んでいたのですが、タオルラックからハンドタオルを引っ張り出してタンクの穴にそれを詰め込んでいました。タンクが空だったので水は流れ続けゆっくりトイレの床を水浸しにしてしまったのです。もし気づいていなければ、一階の床全体が水浸しになっていたかもしれません。また、別の時は、近所の方と知り合うために長女のバースデイパティーを開きました。最後の方が帰る頃には私はひどく疲れていました。何と!!後で気づいたことには2歳の娘がマーカーで壁に落書きをしていました。私はこのことで彼女を罰しませんでしたが、もう二度としないように言いました。それからは同じことはありませんでしたが。
二女についてはちょっとだけ怖い話があります。ある日買い物から帰り、抱っこしていたこどもと荷物を床に下ろしました。長女が何か手伝ってほしかったようでしたが、もどってみると二女は手の届くところにりんごを見つけ4歳の歯で半分ほど食べてしまっていました。ある時は床に花火が落ちているのを見つけ花火の端をかじっていました。
もし私が病院にそれを持っていって見せていれば娘は胃洗浄をしなくてもよかっただろうと思います。このようなことはすべて“ベイビー安全対策”で予防できたことです。
私のこどもが1歳半の時、義父母をたずねました。彼女は義母の薬をなめていましたがすぐに吐き出しました。シャンプーをなめた時には2階から下りてきて、「ママ、変な味、まずい」と言っていました。私の父の家に行った時はもっと怖いことがありました。
流しの下から殺虫剤を出して遊んでいました。わたしは専門家に電話して聞きましたが、皮膚にあおいあざがないかどうか注意するようにいわれ、幸いに何もありませんでした。
ある時は2階の手すりと反対側に彼女が立っているのを見ました。でも何とか彼女は元気で今日まで来れました。
息子が幼児のころ、私は工作のクラスのための準備で忙しくしていた時、長女は弟がビタミン剤をキャンディーのように口に放り込んでいるよと言いに来ました。私は息子の口からできるだけたくさんのビタミン剤を取り出し、主人が息子を病院に連れて行きました。胃洗浄をせずにすみましたが、鉄分を多く含むビタミン剤を食べていれば胃洗浄をしなければならなかったと思います。ある子供が親がメールを読んでいる間に足元にあったビタミン剤を多量に食べて、その子は目が見えなくなったという話を妹から聞いたことを思い出し、幸いにも息子は無事でしたが、とても怖いと感じています。
家庭での安全対策や用心はもちろんですが、よその家をたずねる時にはさらに心を配ってこどもを見守ってください。
私の場合はたなの低い所や引き出しにはこどもの興味のために、深鍋やフライパン、なべのふた、缶詰、ふきん、鍋敷きなどを置いています。小麦粉を入れた容器をこどもがあけて散らかったことがあります。私が料理している間、それで遊んでいましたが、興味がなくなると、私は片付けました。ちょっと大変でしたが、食事の準備の邪魔にはなりませんでした。
風呂で使うおもちゃはネットに入れて吸盤の付いたもので壁にかけます。これにポンプ式容器(食器用洗剤のから容器や水で洗ったケチャップボトルなど)、水に浮かべるおもちゃや、計量カップ、じょうご、壁につけるおもちゃなどをいれてしまいます。
どの部屋であろうと使用する部屋にはバスケットや引き出しにおもちゃが入っていないかこどもは探し回りますから。定期的に場所を変えることをして下さい。
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