教会の誕生は、お祝いするに、ふさわしい日と思われますが、なぜかほとんどの教会では、特別なことをすることなく過ごされています。もし、何かお祝いをしたいけれど、どこから手をつけてよいのか分からないというのであれば、以下を参考になさってください。ペンテコステは、イースターから7週後の日曜日ということもあり、イースターとペンテコステの数週間で実行できる事を紹介します。
特別な礼拝をもつ
旗の行列(人々に外国の国旗を持って行列で歩いてもらい、可能なら、それらを飾ります。)
前奏や献金の時の歌に外国の音楽を流す。
賛美歌やプレイズソングに、伝道(宣教)に関わるものを選ぶ。
歌詞をパワーポイントで流す場合、外国の写真を取り入れる。
良く知られている歌の歌詞を別の言語で紹介し、人々に教える。
別の言語を話せる人に聖書箇所を読んでもらったり、その言語でお祈りをしてもらう。
青年たちに宣教の様子を短い劇などにして、発表してもらう。
持ち寄りパーティー(もし、皆が外国の料理を持ち寄れるなら、特別なひと時になるでしょう。)
誰かに、教会、地球、聖書などの形をした、ケーキを作ってもらう。
礼拝中に宣教を再現する
「宣教」ということが、色々な国々に教会を築いていく働きであることなので、集まった人々にとって、神様が世界中でどの様なことをなしとげられているのかを知る、良い機会です。パワーポイントを使った映像や、宣教師が作成する映像、あるいは教会のメンバーによるスキットでも、可能です。子どもたちに分かりやすくすると、きちんと聞いてもらえるし、参加しようとしてくれます。そして、子どもたちが理解できることであれば、大人にも非常に分かりやすいのは、間違いありません。
宣教師、また彼らの働きの舞台である国々のためにお祈りをする
説教壇からのお祈りは確かに大切です。けれども、それだけで終わるわけにはいきません。教会が送り出している宣教師一人ひとりのための祈祷課題を、礼拝に来た人々に用意する。説教者から神様に答えられた祈りの例を話してもらう。世界中どこででも神様の働きが成されていることを知れば、自分たちの祈りと、地球のどこかの出来事がつながり、より親身になれるはずです。無知のままでは、親身にはなれません。
夏の宣教活動の開始に向けて
もし、あなたの教会が短期宣教グループを派遣するのであれば、ペンテコステは、それらのグループを公式に知らせるのにふさわしい日曜日でしょう。その日から、旅立ちまでの間に必要な準備や学ぶべき事を進め、働きに備えるのです。読むべき本を与え、行き先の国々のことを調べるのを手助けしてあげてください。戻ってきたら、必ず、学んできためぐみをまとめるように指導しましょう。大衆の前で報告するチャンスを与えましょう。
それだけでは終わりません。これは、宣教のほんのスタートに過ぎないのです。何もしないでいると、学んできたことは、簡単に忘れられてしまい、結局、宣教に携わらなくなるものです。短い宣教に何度も参加させるより、次に旅立つグループを出発前に育成し、帰ってからは報告を聞く立場にしたほうが良いでしょう。
そして、教会全体として、祈り、行動する宣教活動をどう行っていくかを検討する宣教委員会に彼らが関わっていくようにします。
リーダーシップのある、有能な若者が存在するなら、神学校に行くことをすすめ、それから、宣教師として、送り出してください。神様はいつでも宣教に熱心です。私たちもかくありたいですよね?
コンテストをやってみる
教会にいる、子どもたち、若者も含めて一人でも多くの人々に、宣教、福音の伝道に関わってもらいたいと思うのであれば、皆にとって、はじめの一歩をふみだすきっかけになるコンテストを企画してみてはどうでしょう?
一人ひとりの人生における福音伝道をしていくために良いきっかけを作ることが目的です。そのためには、どのように、人々が伝道をするのが理想か、を考え、それを可能にするための、アクティビティと、その報酬を考えるのです。何人かのチームを組むのが良いか?一人ひとり、あるいは、家族単位で競うのが良いのか?そして、ゴールに達したとき、皆に報酬が用意されているべきなのか? それとも上位3位までか?
献金のためのお金を集める―――教会が力を入れている宣教活動のために、どのグループが一番多くの献 金を集めることができるか、競う。
祈りのマラソン―――30分間、どれほど長くお祈りをできるか、個人で競う。昨年の記録を、塗り替えられ るか?
宣教伝記文学を読む―――読んだ一人ひとりに報酬を用意します。
人々を教会に連れてくる―――7回の日曜日のうち、だれが一番多くの友だちを連れてこれるかを競う。
宣教ポスター―――教会の壁に飾るプロモーション用のポスターや、スローガンを考える。
宣教テーマソングを作る―――教会に集う人々に教える。
イベントを企画する
ペンテコステをお祝いするためのイベントですが、もう一つの大切な役割は、教会員に、進行中の宣教活動に関わりを持ってもらうためです。宣教活動に、興味をもち、自分もやってみたいと思う人が一人でも増え、すでに参加している人々に、その責任を改めて覚える機会にするのです。毎年、違うイベントを企画するほうが良いでしょう。
食事会:持ち寄りでも、そうでなくても、海外の色々な国々の食べ物を囲む。
映画上映会:皆で海外の映画を一本もしくは複数鑑賞し、その映画から何を学べるかなど、感想や意見を分かち合う時を持つ。
宣伝する:留学生や海外からの人々を支える働きをしているグループの紹介。
お祭り:海外からの人々に、ふるさとの工芸品、芸術品、食べるものを持ち寄ってもらい、展示する。
宣教セミナー:教会員に対して、彼らの信仰を他の人に広めることを勧めるセミナーを持つ。
信仰復興への祈り:近年では、あまり成されないことですが、これも大切な祈り。
週末静修会:上にあげられた数々のことを含めるために。
ブッククラブ:海外の様子や宣教のことが良く分かる書籍を紹介します。そして小グループにわかれ、本から学んだことや、実生活の中で実践するためのアイディアを紹介し合います。(1年を通して取り組んでも、イベントとして、単発的に開催してもどちらでも)
教会の歴史を学ぶ:教会学校のオプションクラスとして、設定する。DVD、ガイドブック、ワークブックのセットになったものを使用すると便利。詳しくはhttps://www.visionvideo.com/start.taf
ブレインストームチームをつくる:イスラエル人が自分たちの徳になると思ってギベオンと約束してしまったときのように、間違えた方向に進まないように、神に、教会が進むべき方向を示してくださるように祈る。そして、教会を中心として、どの様に宣教を進めるか、計画を考える。そして、更に祈る。これは、リーダーに助言を与える立場の人でも、リーダー自身で行われても、どちらでも良いでしょう。
来年のペンテコステのお祝いを計画するグループ:今年のペンテコステの振り返りをし、来年の計画を立てるグループにバトンタッチする。
短期宣教プログラム
教会の人々が宣教にもっと関わるようになるためのトレーニングになる宣教プログラムを考えてみてください。ランダムに選ばれた色々な地域に人々を送り出すより、計画的に考えられ、一つ一つの段階を踏んだうえで次のレベルに進めるよう一連の段階を考えてみましょう。例えば下記のように…
1 福音を伝えるためのクラスに出席する。
2 習ったスキルを実践できる機会になるような、伝道活動に参加する。
3 聖書のことを教えるためのクラスで学習する。
4 伝道活動のお手伝いをする。日曜学校の子どもたちのクラスや、サマーキャンプ、バイブルクラスなど で、主に指導をしている教師の補助を勤める。
5 宣教旅行のためのクラスに出席する。宣教に関する書籍を読む。行く先の国についての勉強、チームを組むときのスキルなどを学びます。もし、行った先で、人々に宣教以外のことの何かを頼まれたとしたら、それに答えられる準備をするのも、この時期です。
6 宣教の旅に出る。
7 次のステップにふさわしいのは何か、きちんと話し合うミーティングに出席する。これをしないでいると、自分は宣教者として必要なものを全て満たしたと勘違いをする可能性がある。この段階でしっかりと考えることそのものが、次の責務にきちんとつなげるための一つの段階なのです。
8 これから短期宣教プログラムを受けようとする新しいメンバーのトレーニングに関わる。
9 神学校や聖書セミナーで学ぶときを持ち、宣教師となったり、教会で宣教部やペンテコステ準備委員会、宣教トレーニングプログラムのリーダーなどとして積極的に関わりを持っていく。
イエスが天の御国に戻られる前に、あらゆる国の人々の中に福音を述べ伝え、天の父とイエス・キリスト、聖霊の御名によって洗礼を授けに行きなさいと語っておられました。これがイエスが私たちにいつも心にとめ、行動してほしいことであります。これこそが御心です。そして、イエスが十字架で召された意味です。もし、私たちが世界中の人々に、イエスのことを知らせる働きを積極的に行わないのであれば、燃えさかる炎から自分だけぬけだし、同じ炎に残る人々を見て見ぬふりをしてのんきに生き残る類の人間と同じなのです。
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