1、お母さんが登場する本を読みましょう。子供たちがまだ小さいのでしたら、お母さんについての絵本を読んであげましょう。好きなように物語を変えてみても良いと思います。私の手元に残っているある絵本の中には、娘が4歳の頃、どうしても、我が家の物語にしたくて、何ページか書き直そうとして、くしゃくしゃにした跡が残っています。今でも、私はその頁が一番気に入っています。もし、子供たちに読み聞かせをする習慣があるならば、ティーンネイジャーになっても、『こころのチキンスープ――愛の奇跡の物語』のような、心が温かくなる話を読んであげることも出来るでしょう。短いお話ばかりですし、教会に行く車の中や、レストランで料理が運ばれてくるのを待つ時間などほんの少しの時間で、子供たちと一緒に感動できます。
2、子供たちからのカードや手紙をまとめて保管しておきましょう。毎年、母の日の前後に子供たちの愛情がこもったメッセージを読みかえすと、あたたかい気持になりますし、子供たち自身にとっても、自分が作った作品を改めて見るのは、楽しいものです。それから、自分がお母さんに書いた物は、何年も大切に保管され、何度も読み返されるだけの価値のある物なのだと子供たちが思えるようになります。(百円ショップにある、ノート型のクリアケースが活躍します)もし、一度も母の日に手紙を受け取ったことがないようでしたら、日曜学校に通わせると良いと思います。たいていの教会では、子供たちが、母の日のカードを書くよう、手助けしてくれます。
3、お子さんと一緒に楽しく過ごしたときの写真をまとめて、アルバムか、スクラップブックを作りましょう。子供一人につき、一冊作ると、大学進学などで実家を離れるときに、その子が持っていくことが出来ます。母の日に、思い出のアルバム作りをすると、楽しいものです。毎年、新しいものを作ると、更新できます。子供たちと一緒に作ることが大切。一緒に過ごした、良い時を、一緒に思いおこすことで、お互いの心が和みます。それから、お母さん用にも一部作っておくのをお忘れなく。子供たちが持っていってしまった後、手元に何も残りませんから。
6、お母さん自身が自分のお母さんに感謝の手紙を書きましょう。メールにしても、紙に書く手紙にしても、子供たちにも少し書き添えてもらうようにしましょう。もし、書く事を思いつかないようでしたら、ヒントを与えて下さい。これも、あなた自身が書いた文章を読むことで、あなたの姿から、子供たちに具体的に教えていることになります。このような体験を通して、子供たちはあなたから他の人を喜ばせる方法を考えることや、具体的に言葉にする方法を教わっていきます。
19、お子さんが、何かお母さんのために行動をしたら、どんなにそれが不十分に思えても、大げさに喜びしましょう。野花の花束がしおれていても、朝ごはんのトーストが黒焦げになってしまっていたとしても、他の人のために何かをできる人になってもらいたいと考えるのでしたら、たっぷりほめてあげるのです。お母さんの心からの感謝の言葉こそが、子供たちに、「また、やってあげたい」「次回はもっと上手にやろう」という気持をもたせるのです。大きくなるにつれ、深夜までかけてデコレーションをしたり、何もリクエストしていないのにお母さんが本当に欲しかったものをプレゼントしてくれたり…と、驚くことが起きるはずです。ここまでいくには、何年も掛かるものです。だから、どうぞ、あきらめないで!
20、母の日のお祝いが出来ないとしても、家族に腹を立ててはいけません。もし、そうしたら、全てが水の泡になります。お母さん自身も穏やかではいられなくなるはずです。有難いことに、神様は、祈り求めることで、そのようなお母さんの憤慨した心を癒してくださいます。けれども、それは、神様とお母さんとの間の話で、いつも家族のために尽くしている自分のことを、誰も心に留めてくれないと腹を立てることは、全てを台なしにするのです。
18、プレゼントのヒントを与えてください。お買い物に出かけたとき、「あら、もう母の日のカードが並んでるね」などといったり、具体的に商品を指差して「ああ、お母さんのは壊れちゃったから、こんどあれを買わなくっちゃ」とか、「あんな小物があったら、すてきだと思わない?」などと、声に出しましょう。そうすることで、あなたの欲しいものがどのお店の、どの売り場に、いくらで並んでいる物かを知ることが出来ます。実際にはあなたが手助けしているのですが、子供たちが自分たちでプレゼントを考えたと思うときこそがうれしいのです。もし、そんなふうにヒントを出すことが難しいのでしたら、夫にリストを渡しておき、子供たちと一緒に内緒で相談することが出来るようにすると良いでしょう。
4、お子さんの話をしてあげましょう。子供たちは自分の話を聞くのが大好きです。生まれたときの話、歩き始めたときの話、自転車に乗れるようになった時の話など。こんなときこそ、子供たちが成長していく姿に、お母さんがどんなに感動したかを自然に伝えられるのです。お母さんの話を聞くのも大好きなものです。自分と同じ年齢の頃の話や、どんな大変なことがあったのか、何に興味を持っていたか、それから、お父さんとどんなふうに知り合ったのかなど。子供たちが生まれる前のことなど、家族の歴史を知る良いチャンスです。
5、そもそも、お子さんが生まれたために、お母さんになったのですから、あなたの母親であることがどんなに名誉あることか、神様が家族の一員として、あなたを与えて下さったことがどんなに嬉しいことか、きちんと、分かりやすく伝えましょう。 お子さんに話したり、手紙を書くことで、お礼を言う言葉、元気づける言葉、感謝する言葉などの使いかたを具体的に教えている事にもなります。このような言葉をお母さんが生活の中でたくさん使うと、たいてい子供も良く使うようになります。反対に、お母さんがあまり使わないと、あまり使わない子供になります。
10、普段の生活の中では話さない事柄を、話すきっかけを与えるカードをつかうゲームをやってみてください。集まった人の名前が書かれたカードを作ります。順番にカードを引いていきます。そして、誰が一番、そのカードで選ばれた人のことを語ることが出来るか、というゲームも考えられます。あるいは、皆に質問を考えてもらい、その質問を考えた本人も含めて全員に順番でその質問に答えてもらうゲームもおもしろいでしょう。良いでしょう。例えば「しまった!と思う体験は?」「1000ドルあったら、どう使う?」「お気に入りのデザートは?」など、どんなことでも良いのです。
8、家族だけの秘密のサインを考えましょう。私の子供たちとのあいだでは、手を握るサインを考えました。片方が3度ギュッと手を握ります。これは、「大好きだよ(I love you.)」という意味。次に、もう一人が2度握り返します。これは、「どのくらい?(How much?)」という意味。これに答える相手は、1度だけ握り返します。でも、どのくらい大好きなのか、わかるように、できるだけギューッと強く握るのです。
私が幼いころ、家族の間では、「とってもとっても大好きだよ(I love you so very much)」という意味で、言葉のリズムにあわせて4つは長く、3つは早く、手を握ったり、軽くたたいたりしました。
9、タイムカプセルを作ってみましょう。各自、それぞれが何か一つ、その年の思い出の品を選びます。何年もお目にかからなくなるわけですから、お気に入りのおもちゃはお勧めしません。毎年追加していくのも、面白いかもしれません。ある年、私の娘が、長かったお下げを切ったとき、弟がふざけて野球帽の内側にそれを貼り付けてかぶって見せた写真も一緒に入れました。手型、足型、全員の身長と体重、大好きなおもちゃや洋服、食べ物、友人、本、テレビ番組名のリストか写真は、何年も先に見返すとき、楽しいものです。
子供たちの将来の夢も、面白いでしょう。何年に開けるのかを相談して決め、いざ開けるときには、にぎやかにパーティーを開くのです。
7、ちょっとおかしな歴史を一緒に書いてみてください。何でも覚えていられると思っていても、人の記憶はあてになりません。毎年、記録を残しておきましょう。冷蔵庫が壊れたとか、ケント叔父さんが遊びにきたとか、バスケットボールで優勝したとか、水疱瘡にかかったとか、だれかがめがねをかけはじめたとか、洗礼を受けたとか…。振り返ることが楽しいだけではなく、免疫や保証の期間を確認するためなど、結構やくにたつものです。
11、コンテストをしましょう。お母さんのことを誰が一番知っているかのコンテストをしてみてください。例えば、お母さんの好きな色、花、食べ物、デザート、本、著者、音楽、アーティスト、イベント、将来の夢など等を書き出してもらいます。お母さんも、それらのことを、解答用紙として、書き出します。正解が一番多かった人、あるいは面白い答えを書いた人に賞を与え、誰もが楽しめるコンテにします。問題には、靴や洋服、指輪のサイズなども含めると、参加した人が、母の日や誕生日、クリスマスなどでプレゼントを考えるときに、参考になります。プレゼントを考えるときに、なにがあなたにぴったりなのかを知っておくことがとても大切なので、どうか、恥ずかしがったり、「ずうずうしいかも」などと思わないで下さい。
12、子供たち一人ひとりと出かけましょう。デートに誘ってもらうのです。もちろん、あなた自身が運転をしたり、支払いをすることにはなります。けれども、お子さんに、どこに行って何をするかをお子さんに決めてもらいます。お子さんが複数の場合、日にちを分けて数日に渡って行っても良いですし、母の日の3食、それぞれ別のお子さんとすごされても良いでしょう。でも、全員一緒が良いと思うのでしたら、母の日には、外食をすることを恒例とし、「今年の母の日はどこに食べに行こうか?」という具合に切り出すのも良いでしょう。
14、母の日には、とんでもないことを一つやる、というのはいかがでしょう? 枕投げや、水遊びなど…。例えば、お母さんが、いつの間にか、どこかに隠れてしまい、見付かったときに、叫び声をあげて飛び出してくるなんて事をすると、子供たちはお腹を抱えて笑い出すでしょう。普段とは全く違う様子に、母の日にお母さんがおかしくなってしまったかと思われるかもしれないほど、羽目をはずしてみてください。必ず、「ねえ、覚えてる?あの年の母の日、お母さんが…」と、楽しい思い出になるはずです。
13、あなたが好きなことを一緒に体験しましょう。家族を、あなたが大好きな場所に連れて行きましょう。例えば行ってみたかった庭園や美術館、山登り、サイクリング、など、あなたが大好きなことを一緒に体験してみましょう。もしかしたら、誰かがあなたと同じ事を気に入って始めるかもしれませんよ。
17、過去の思い出に浸るのも良いでしょう。お母さんが子供だった頃のビデオを観たり、その頃の映画やテレビ番組を観たり、お気に入りだった音楽を聴いたりするのも良いでしょう。本当に旅に出て、家族の思い出の土地を訪れるのも楽しいでしょう。
15、お母さん対家族で、お話を作るゲームをする。お母さんのお話を誰が一番良く知っているか、競います。はじめに、お母さんがお話を語り始めます。子供たちがその話の途中から最後までを語れたら、子供たちにポイントが入ります。もし、無理だったら、お母さんがお話の最後までを語り、ポイントはお母さんに入ります。
16、子供たち一人ひとりと写真を撮りましょう。「そんな事しなくても…」と思われるかも知れません。でも、子供たちはあっという間に大人になってしまい、一緒にとった写真があまりないことに、後から気が付くのです。毎年の母の日に、お子さん一人ひとりと写真を撮ることにしておくと、良いでしょう。
「自分から母の日のお祝いを計画するのはちょっと…」と思うお母さんたちもいらっしゃることでしょう。でも、そうすることで我が子が他人を思いやる人に成長できるのであれば、素晴らしいことですよね。
子供たちは、いつも自分のことを考えていますよね。自分にまかされたことをきちんとやりとげた経験がない子供は、そのまま年齢を重ねると、いつも受身で何事にも感謝の気持を持てない、自己中心的な人間になってしまいます。子供たちにとっても、母の日は、他の人のために何かをすることを通して、とても大切なことを学べるチャンスなのです。子供たちは自分のがんばりを、あなたが素直に喜んでいる様子を見ると、またやりたいと思うものです。誰かのために何かをやりとげた時、人の心は晴れやかになります。たまに家のお手伝いをして、お母さんの苦労が身にしみてわかり、感謝するようになることもあるでしょう(すぐに忘れてしまうかもしれませんが…)。だからこそ、毎年、この日を大切にしたいと私は思っているのです。
他人を思いやり、感謝を表現することを教えるためにも、母の日だけではなく、父の日、クリスマス、そして家族一人ひとりの誕生日のための計画を立てることに、子供たちと関わっていけると素敵だと思います。ただし、あなたが、子供たちにプレゼントを買うためのお金を与えるという方法は避けましょう。それは、結局、あなたからのプレゼントになってしまい、全てが台なしになってしまうでしょう。これは確かに手間が掛かります。でも、自分の子供たちが、大人になった時に、物事をきちんと考え、他人とのかかわりの中で常に親切で、感謝の気持をもてる人物に育てられるのだったら、やってみる価値があると、思いませんか?
あら!素敵!
お母さん 子供
正 正 正
助かった!
ありがとう。
それ気に入った、わ!
家族の歴史
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